コラム

ホワイトニング:歯医者とサロンの違い

ホワイトニングとは

歯の表面にはエナメル質という硬い成分があり、その表面には小さな凸凹があります。

その凸凹にお茶やタバコ等の色素が沈着し、表面に色がついてしまいます。

これが皆様のいう歯の着色です。

これらをとるために表面にホワイトニング剤を塗ることで成分が歯に浸透して、
色素を分解し化学反応によって歯が白くなります。
従って、酸化の化学反応からなる漂白作用を利用する形で
ホワイトニングはすすめられます。

 

医療ホワイトニング

★方法:歯科医院にて漂白剤を塗布

★適応:被せやインプラント以外の神経が生きている歯、神経がない歯

★対象歯:全顎

★金額:歯科医院や実施歯数、回数によるが30000円から50000円程度

★時間(期間):1~2時間(1回から数回)

★施術者:歯科医師又は歯科衛生士

★薬剤濃度:高濃度

★使用薬剤:主に劇薬の過酸化水素や過ホウ酸ナトリウム

  • メリット:
    ・安全性が高い
    ・即時的に確実な効果が感じられる
    ・継
    続的なメンテナンスで持続期間が長い
    ・他の治療と並行して受けることができる
  • デメリット:
    ・金額がサロンで行うホワイトニングより高い
    ・予約がとりにくい

サロンホワイトニング

★方法:マウスピースやカスタムトレーを作成し、漂白剤を使用

★適応:被せやインプラント以外の神経が生きている歯

★対象歯:全顎

★金額:サロンや実施歯数、回数によるが15000円から40000円程度

★時間(期間):数時間(週4~7日)

★施術者:サロンのスタッフ

★薬剤濃度:低濃度

★使用薬剤:主に過酸化尿素

  • メリット:
    ・一般的に歯科医院より安価である
    ・予約がとりやすい 
  • デメリット:
    ・低濃度の薬剤を使用しているため効果を感じにくい
    ・専門職によるカウンセリングがない
    ・安全性は医療ホワイトニングよりは高くない

 

歯医者とサロンのホワイトニングの違い

①薬剤

 歯科医院とサロンでは扱うことのできる薬剤が違います。

ある歯科企業が1000名に医療ホワイトニングの効果をアンケートした結果によると、
サロンホワイトニングより歯科医院で受けるホワイトニングに
満足した効果を感じられた方が約2倍いらっしゃったそうです。

このように、歯科医師や歯科衛生士などの専門職が扱うことが
決められているホワイトニング剤は効果が高く、
より早期に効果を実感される方が多いです。

一般的に歯科医院でのホワイトニングは、薬効が高いものを使用しているため
即時性が高く、確実な効果が期待できますが、
サロンでのホワイトニングは効果が出るまでに時間がかかることがあります。

ご自身のライフスタイルやご要望の色に合わせて
どちらのホワイトニングを選択するかを専門職と一緒に
カウンセリングされると良いかと思います。

 

②値段

やはり、こういった審美面での医療で気になるのは金額のお話でしょう。

このような治療は一般的に自費治療であることが多いので、
気になる方も多いのではないかと思います。

しっかりと歯科医院で受けるホワイトニングは施術回数にもよりますが
1回が30000円から50000円ほどが多いですが、
一方、サロンで受けるホワイトニングは1回が15000円から40000円ほどで
あることが多いです。

 

一見するとサロンの方がお手軽なような気がしますが、この金額の違いは

・専門職による問診やカウンセリングがないこと

・使用している薬剤が高濃度ではないこと

・施術者が専門職ではないため簡易的であること

などが挙げられます。

 歯科医院によって金額は違いますが、
当院では11000円からホワイトニングを承っています。

●オフィスホワイトニング・片顎(上or下の歯) 前歯6本ずつ・・・11000円(税込み)

→1回で約120分所要(液塗布と洗浄を3回行う)

・神経のない歯(1歯)・・・11000円(税込み)

●ホームホワイトニング・上顎・下顎(上の歯、下の歯)・・・33000円(税込み)

  追加液・・・1回11000円(税込み)

その他ご希望の部位だけに行うことも可能ですのでまずはお近くの歯科医院でお話だけでも
聞いてみると、案外金額の差がなかったりするのではないでしょうか。

③場所

もちろん場所にも違いがあります。

ホワイトニングサロンはビルなどに入っていることが多く、
ネイルサロンなどと併用されることが多いです。


専門職以外は医療行為を行うことを法律で禁止されている為
サロンで行われるホワイトニングは専門職がいない=患者様の口には触れられない
という事になります。
ですので、サロンでは患者様が行うホワイトニングのみが提供されます。

 

しかし、歯科医院で行うホワイトニングはその名の通り歯科医院で
提供されるれっきとした医療行為であるため、歯科衛生士による歯石とりなどの
クリーニングや歯科医師による診断を、同時を行うことができます。

実際当院に来られる患者様はクリーニングと同時にホワイトニングをご所望される方が多いです。
汚れがついていてはホワイトニングの効果も薄れますし、
まずはお口の中の環境を整えることが、綺麗な歯への第一歩だと言えます。

 

④安全性と保証

歯科医院でのホワイトニングは歯科衛生士や歯科医師がカウンセリングのもと
色調や薬剤を選択する為、副作用などのリスクも低く安全性も高いと言えます。

さらに、歯科医院では定期的なケアを受けることも可能で、
効果の持続性も高い且つ適切なアドバイスを受けることができます。

また、当院では色が気に入らずもう一度行いたいというご希望に関しまして、

薬剤が余っていることが多い為、1度目のホワイトニングから12日間であれば
追加で施術を行うことも通常は可能となっています。

よく患者様からホワイトニング後の歯磨きについて質問があります。

そこで今回はホワイトニングに適した歯磨き粉を紹介します。

 

●歯科専売

・松風 メルサージュホワイトニングケア

・GC ルシェロホワイトプレミアムケア

●市販品

・アパガードプレミオ

・シュミテクト ホワイトニング

白く美しい歯のためにも、毎日使う歯磨き粉でのケアも継続して行いましょう。

ぜひホワイトニングはおひさま歯科へ!

いかがだったでしょうか。

歯を白くしたい!と一概にいっても、種類がたくさんあり
金額だったり方法が違うことでどのホワイトニングを
選べばよいか分からなくなるときがあると思います。

検索でホワイトニングと調べて、ついつい金額の安いものを
選んでしまう事がありますが、お口に関わる事なので、
しっかりとメリットとデメリットを比べて判断される際に
少しでもこの記事がお役に立てれば良いなと思っています。

専門家と一緒にホワイトニングがしたいと思ってくださった方は、
ぜひ当院にご相談していただければと思います。

その際に、気になることやご要望等をご質問くだされば
真摯に対応致しますのでご来院お待ちしております。

 

参考文献:

・医歯薬出版株式会社 歯科衛生士教本歯科診療補助論

・永末書店 改訂版イラストと写真でわかる歯科材料の基礎

・おひさま歯科・小児歯科:コラム
https://ohisamasika.com/blog/

執筆者
医療法人おひさま歯科・小児歯科
歯科衛生士 前田

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